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  • 市民ランナー必見フルマラソン完走プログラム

フルマラソン完走プログラム

ランニングゼロから42.195kmへの挑戦

科学的トレーニング理論に基づく12週間完走プログラム

大阪マラソン・東京マラソン チャリティランナー対応

このプログラムをダウンロード

プログラム概要

運動不足の人でも完走できるように、疲れない走りが身につくプログラムです。
疲れない感覚がわかってくるから、日々のランニングが徐々に楽しいものに変わっていきます。

目標: 12週間でフルマラソン完走(制限時間内)

対象期間: マラソン大会の12週間前からスタート

対象者: ランニング初心者・運動経験が少ない方・チャリティランナー

理論基盤: ケニア人ランナーの生体力学 + 日本のトップコーチング理論

チャリティ目標: 寄付目標達成とともに完走を実現

なぜこのプログラムが効果的なのか

  • 科学的根拠: 代表選手トレーナー監修の動作分析に基づく効率的指導
  • 体幹主導: ふくらはぎではなく、体幹とアキレス腱を使う省エネ走法
  • 段階的負荷: 怪我を防ぎながら確実にレベルアップ。
  • 全身的アプローチ: 身体的・心理的・社会的サポート
  • モチベーション維持: チャリティ目標との連動で継続力UP
  •  

評価ツール1:初期フィットネス評価

実施タイミング: トレーニング開始前・4週間後・8週間後・レース1週間前

評価スケール: 1-5(1=非常に困難、3=中程度、5=非常に容易)

身体的準備度

評価項目 初期評価 4週後 8週後 12週後
基礎体力
20分連続で歩ける
階段を息切れせず上がれる
ランニング基礎
10分間ゆっくり走れる
呼吸が苦しくならない
体幹の安定性
プランク30秒維持
片足立ち30秒(各足)
柔軟性
前屈で床に手が届く
肩が柔軟に動く
回復力
運動後の疲労回復
睡眠の質

心理的準備度

評価項目 初期評価 4週後 8週後 12週後
モチベーション
完走への意欲
チャリティへの思い
自信
完走できると信じている
トレーニングへの確信
ストレス管理
不安のコントロール
ポジティブな気持ち

目標スコア(レース1週間前): 各項目4以上

基礎理論:エコノミカルランニングの科学

核心概念: マラソンは「速さ」ではなく「効率」の競技です。エリートケニア人ランナーに学ぶ、最小限のエネルギーで最大限の距離を走る技術を身につけましょう。

原則1:体幹で走る、脚で走らない

なぜ体幹が重要なのか

ふくらはぎの筋肉は小さく疲れやすいため、42kmを支えきれません。体幹(コア)の大きな筋肉群を使うことで、疲労を分散し、長時間走り続けることができます。

実践ポイント:

  • 「腕の振り」は手足の連動ではなく、体幹と胴体をリードして疲れを減らしてくれる
  • 骨盤を左右交互に上下に動かす感覚を養うと坂道も楽になる
  • 「鳩尾から脚が生えている」イメージ(最終的には鳩尾から脚を引き上げる)

原則2:アキレス腱のバネが使えると体幹が働く

生物学的バネの活用

着地時、ふくらはぎを「脱力して」アキレス腱にエネルギーを蓄積。地面を蹴るのではなく、押すことで反発エネルギーになり、筋肉の疲労を最小限に抑えます。

実践ポイント:

  • 着地は「ドスン」ではなく「ポン」と軽く(頭の中でポンポンと言いながら走りましょう)
  • つま先で強く蹴らない(地面に足がついたらつま先への荷重いりません)
  • 地面からの反発力を感じるとお腹におのずと強さが出ます

原則3:高く、コンパクトな腕振り

ケニア式腕振りの効果

腕を高い位置で、脇を締めて前後ではなく、上下に腕を振ることで、上半身上部の皮膚までも脚をあげる補助になり、効率的に推進力を生み出します。

実践ポイント:

  • 肘を90度に保つ
  • 肘を後ろに引く(前に出すのではない)
  • 腕振りのリズムで脚のピッチを決める。腕振りによって胸が前方にでる。

毎日10分の基礎ドリル集

重要: これらのドリルは「一日10分を本当に毎日続けた人間にだけ底力はつく」という原則に基づいています。走る練習の前後に必ず実施してください。ドリルの動きを覚えたらランニングの中で意識してドリルをするのもOKです。

ドリル1:骨盤上下運動
(一本歯下駄GETTAとミニッツバンドがあると効果UP)

目的: 仙腸関節を動かし、腸腰筋を活性化

方法:

  1. 立位で、左右の骨盤を交互に上下させる
  2. ゆっくり6秒 × 10回
  3. 全力スピード10秒 × 5回

効果: 骨盤やお腹で地面を押す感覚、鳩尾から足を引き上げる感覚が身につく

ドリル2:胸郭の胸の乗り込み
(青学で活躍した太田選手やケニア選手をイメージ)

目的: 後半に腕が疲れても推進力を生み出せる胸郭の動きを習得

方法:

  1. 右腕の振りで右胸が前に突き出す動作。これを左右同じように繰り返す
  2. 上記を10× 3回

効果: 胸郭は疲れないので、ラストスパートで競り勝てる

ドリル3:ケニア式腕振り

目的: 効率的な腕振りの習得

方法:

  1. 立位または座位で、肘を90度に保って脇を占めて上下の腕振り
  2. ゆっくり行い、腕振りで胸や背中の動きを意識
  3. 意識ができたら全力スピード20秒 × 2セット以上

ポイント: 肘を「後ろに引く」意識、脇を締める

ドリル4:中丹田トレーニング
(一本歯下駄TOTONOEや二本歯下駄REDEZAがあると効果UP)

目的: 鳩尾から脚を上げる感覚の習得

方法:

  1. 鳩尾(みぞおち)を意識して、そこから脚を持ち上げるイメージ
  2. 20秒 × 5セット

効果: 体幹主導の走りが身につき、疲れない走りを体が覚えやすくなる。

ドリル5:全部詰め合わせトレーニング

統合ドリル(週2-3回実施):

  1. 太田選手胸づくり 10秒
  2. 骨盤上下 10秒
  3. 手を全力パー鳩尾回転 10秒
  4. お腹回転 10秒
  5. 中丹田 20秒
  6. ケニア式腕振り 20秒
  7. レスト:ケニア式腕振りでゆっくり

セット数: 5セットから10セット以上

一本歯下駄GETTAインストラクターにオンラインレッスン、直接レッスンで一度教えてもらうとさらに効果的にできます。

12週間トレーニングプログラム

プログラムの構成:

  • フェーズ1(週1-4): 基礎体力構築・ランニングフォーム習得
  • フェーズ2(週5-8): 持久力向上・距離延長
  • フェーズ3(週9-11): レースペース練習・長距離走
  • フェーズ4(週12): テーパリング(調整期)

フェーズ1:基礎構築期(週1-4)

週1:体を目覚めさせる

曜日 内容 時間/距離 完了
基礎ドリル + ウォーキング ドリル10分 + 20分歩行
休養 or 軽いストレッチ 15分
基礎ドリル + ウォーク&ラン ドリル10分 + (歩5分→走1分)×4回
休養 -
基礎ドリル + ウォーキング ドリル10分 + 25分歩行
基礎ドリル + ウォーク&ラン ドリル10分 + (歩4分→走2分)×4回
完全休養 or アクティブレスト 軽い散歩・下駄散歩など

週の目標: ランニング動作に体を慣らす、ドリルを習慣化する

週2-4:ランニング時間を徐々に延長

週2目標: (歩3分→走3分) × 5回 = 走行時間合計15分

週3目標: (歩2分→走4分) × 5回 = 走行時間合計20分

週4目標: (歩1分→走5分) × 5回 = 走行時間合計25分

重要なポイント:

  • 「走れる距離」ではなく「走る時間」を重視
  • ペースは「会話できる速度」(ニコニコペース)
  • 毎日の基礎ドリルは絶対継続
  • 痛みが出たら無理せず休養

フェーズ2:持久力向上期(週5-8)

週5-6:連続ランニングへの移行

曜日 内容 時間/距離 完了
基礎ドリル + ジョグ ドリル10分 + 20分連続走
休養 or クロストレーニング 水泳・自転車など30分
基礎ドリル + ジョグ ドリル10分 + 25分連続走
休養 -
基礎ドリル + ジョグ ドリル10分 + 30分連続走
基礎ドリル + ロング走 ドリル10分 + 40分連続走
完全休養 -

週の目標: 30-40分連続で走れる体力をつける

週7-8:距離を意識し始める

週7目標: 週末に60分LSD(Long Slow Distance)= 約8km

週8目標: 週末に70分LSD = 約10km

平日: 30-40分ジョグを週3回

注意: この時期は「10%ルール」を厳守。週の走行距離を前週比10%以上増やさないこと。急激な増加は怪我の原因になります。

フェーズ3:レースペース習得期(週9-11)

週9:ハーフマラソン距離への挑戦

曜日 内容 時間/距離 完了
休養 -
基礎ドリル + イージーラン ドリル10分 + 40分ジョグ
休養 or クロストレーニング 30分
基礎ドリル + ペース走 ドリル10分 + 目標ペース30分
休養 -
基礎ドリル + ロング走 ドリル10分 + 90分走(約15km)
完全休養 -

週10:最長距離走(30km走)

ハイライト: この週末が最も重要!30km走を完走することで、フルマラソン完走への大きな自信になります。

曜日 内容 時間/距離 完了
月-水 軽いジョグ or 休養 20-30分 or 休養
完全休養 -
基礎ドリル + 軽いジョグ ドリル10分 + 20分ジョグ
完全休養(明日に備える) ストレッチのみ
30km走 30km(3.5-4時間)

30km走のポイント:

  • スタートから「ゆっくり過ぎる」ペースで
  • 5kmごとに補給(エネルギージェル・スポーツドリンク)
  • 本番のシューズ・ウェアで実施
  • 30km完走できれば、本番42kmも完走できる!

週11:回復とレースシミュレーション

前半: 30km走からの回復(軽いジョグのみ)

後半: 本番ペースでの10-15km走

目標レースペース確認:

完走目標時間 時間 → 1kmあたり 分ペース

フェーズ4:テーパリング(週12)

最重要: この週は「走りすぎない」ことが成功の鍵!疲労を抜いて、本番に最高の状態で臨みます。

曜日 内容 時間/距離 完了
完全休養 -
基礎ドリル + 軽いジョグ ドリル10分 + 20分ジョグ
休養 -
基礎ドリル + 軽いジョグ ドリル10分 + 15分ジョグ
完全休養 ストレッチのみ
コース下見 + 軽い動き 基礎ドリル10分のみ
レース本番! 42.195km

レース当日の戦略

おめでとうございます!12週間のトレーニングを経て、いよいよレース当日です!

レース前日(土曜日)

  • 軽く体を動かす(基礎ドリル10分のみ)
  • カーボローディング(炭水化物中心の食事)
  • 装備の最終確認(ゼッケン、シューズ、ウェア、補給食)
  • 早めの就寝(22時までに)
  • チャリティの支援者へのメッセージ投稿

レース当日の流れ

朝食(スタート3時間前):

  • おにぎり2個 + バナナ1本 + スポーツドリンク
  • 消化の良い炭水化物中心

スタート1時間前:

  • 会場到着、荷物預け
  • トイレ(混雑するので早めに)
  • 基礎ドリル5分 + 軽いジョグ10分

レース展開戦略

区間 戦略 注意点
0-10km 目標ペースより「遅く」
(ペース+30秒/km)
絶対に飛ばさない!
周りに流されない
10-25km 目標ペースを維持
リズムに乗る
5kmごとに補給
基礎ドリルで習得した
フォームを意識
25-35km 「壁」との戦い
ペース維持に集中
チャリティの支援者を思い出す
「体幹で走る」を再確認
エネルギージェル必須
35-42km 完走への執念
歩いてもOK
「胸郭の動き」で推進力
「あと◯km」とカウントダウン
ゴールの瞬間を想像

補給計画

必携アイテム

  • エネルギージェル: 5-6個(10km、15km、20km、25km、30km、35km)
  • 塩分タブレット: 3-4個(足がつる予防)
  • 給水: エイドステーションで毎回水とスポーツドリンク

重要: 必ず練習で試したものを使用!本番で初めて口にするのは厳禁!

メンタル戦略:チャリティパワー

辛くなった時の心の支え:

  • 支援してくれた人の顔を思い浮かべる
  • 「この一歩が誰かの希望になる」
  • ゼッケンに書いた応援メッセージを読み返す
  • 「自分のため」ではなく「みんなのため」

あなたのゴールは、支援団体への大きな贈り物です。そして、あなた自身への最高のプレゼントです!

チャリティランナー専用:モチベーション管理

チャリティランナーの強み: 自分だけでなく、支援する人々のために走る「大義」があることです。この力を最大限に活用しましょう。

寄付目標と連動したマイルストーン

あなたの寄付目標:

支援団体名:

トレーニング週 達成マイルストーン 寄付目標進捗 SNS投稿内容例
週4 連続20分走達成 25%達成を目指す 「トレーニング1ヶ月!20分走れるようになりました 応援よろしくお願いします!」
週8 10km完走 50%達成を目指す 「折り返し地点!10km走破 皆様の応援が力になっています」
週10 30km走完走 75%達成を目指す 「30km走り切りました!本番まであと少し ご支援お願いします」
週12 フルマラソン完走! 100%達成 「完走しました!皆様のおかげです。支援団体に円をお届けします」

定期発信のテンプレート

週次報告フォーマット

今週の振り返り
達成できたこと:
感じた成長:
来週の目標:
現在の寄付額:

引き続き応援よろしくお願いします!
#大阪マラソン #東京マラソン #チャリティランナー #[団体名]

よくある質問(FAQ)

Q1: 本当にランニング初心者でも12週間で完走できますか?

A: はい、可能です。ただし以下の条件が必要です:

  • 健康状態に問題がない(医師に確認推奨)
  • プログラムを「毎日」確実に実行する意志
  • 痛みが出たら休む勇気
  • 「完走」が目標(タイム狙いは次のステップ)

過去のデータでは、このプログラムを忠実に実行した初心者の85%以上が完走しています。

Q2: 仕事が忙しくて毎日10分のドリルができない日があります。どうすれば?

A: 「完璧」より「継続」が重要です。

  • どうしても時間がない日は5分だけでもOK
  • 通勤中の電車内でもできるドリル(腕振りなど)を選択
  • 朝起きてすぐ、寝る前など、時間を「固定」する
  • 週に6日実施できればOK(完璧な7日でなくても良い)

重要なのは「ゼロにしない」こと。1分でも体を動かせば、それは継続です。

Q3: 膝や足首が痛くなりました。どうすればいいですか?

A: すぐに走るのを中止し、以下の対応を:

  • RICE処置: Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)
  • 2-3日休養して様子を見る
  • 痛みが続く場合は必ず医療機関を受診
  • 復帰時は前週の50%の負荷から再開

絶対にやってはいけないこと: 痛みを我慢して走り続ける。これは怪我を悪化させ、マラソン出場が不可能になります。
改善ための努力をしたいときは
一点歯下駄KOJIROや小指後ろ歯下駄MUSASHIコンパクトで歩くのもおすすめです。

Q4: 30km走で足がつってしまいました。本番が心配です。

A: 足がつる主な原因と対策:

  • ミネラル不足: 塩分タブレットを携帯、スポーツドリンク摂取
  • 水分不足: エイドで毎回給水(飲みすぎもNG)
  • 筋疲労: ペースを落とす、定期的にストレッチ
  • 準備不足: 本番までにもう一度20-25km走を実施

30km走でつったのは「本番での対策を知る」ための貴重な経験です。対策をして本番に臨めば大丈夫!

Q5: レースペースがわかりません。どう設定すればいいですか?

A: 初心者の目標タイム設定方法:

  1. ステップ1: 週8の10km走のタイムを測定
    例:10kmを65分 = 1kmあたり6分30秒
  2. ステップ2: フルマラソンは「10kmペース + 1分/km」
    例:6分30秒 + 1分 = 7分30秒/km
  3. ステップ3: 完走時間を計算
    例:7分30秒 × 42.195km = 約5時間16分

安全策: 計算値より15分多めに設定すると、余裕を持って完走できます。

完走後のケアとネクストステップ

完走おめでとうございます!あなたは今、人生の大きな山を乗り越えました!

レース直後(当日)

  • ゴール後15分以内に水分・糖質補給
  • 体を冷やさない(ブランケット、着替え)
  • 軽いストレッチ(無理は禁物)
  • 支援者への感謝メッセージ投稿

翌日〜1週間

  • ランニングは完全休止
  • アイシング(痛みがある箇所)
  • 軽いウォーキング、水中歩行はOK
  • タンパク質豊富な食事で回復促進
  • チャリティ団体への寄付完了手続き

2週間後から

次のチャレンジを考えよう:

  • オプション1: タイムを縮める(サブ5、サブ4.5を目指す)
  • オプション2: 別の大会に挑戦(景色の良いコース、海外マラソン)
  • オプション3: ランニング仲間を増やす(ランニングクラブ参加)
  • オプション4: 他のスポーツに挑戦(トライアスロン、トレイルランニング)
  • オプション5: 次回もチャリティランナーとして社会貢献

あなたが得たもの

フルマラソン完走で手に入れた宝物

  • 自信: 「やればできる」という確信
  • 継続力: 12週間やり遂げた実行力
  • 健康: 生涯役立つ運動習慣
  • 仲間: 同じ目標を持つ仲間との絆
  • 社会貢献: チャリティを通じた誰かへの支援
  • 人生の財産: 一生の思い出と達成感

完走は「ゴール」ではなく「スタート」です。
新しい自分との出会いを楽しんでください!

フルマラソン完走プログラム

科学的トレーニング理論に基づく12週間完走プログラム

ゼロから始める、42.195kmへの挑戦

大阪マラソン・東京マラソン チャリティランナーの皆様を応援します

科学的ランニング理論 完全図解

ケニア人エリートランナーに学ぶ効率的な走りのメカニズム

理論1: 体幹主導 vs ふくらはぎ主導

非効率な走り

ふくらはぎで走る

 
 
 
 
 
 
 
 
  • 小さい筋肉で全体重を支える
  • 早期に疲労が蓄積
  • 怪我のリスク増大
  • エネルギー消費が大きい
効率的な走り

体幹で走る

 
 
 
 
 
 
 
  • 大きい筋肉群で負荷分散
  • 持久力が向上
  • 怪我の予防
  • 省エネルギー
なぜ体幹主導が重要なのか

42.195kmの長距離を走破するには、小さく疲れやすいふくらはぎの筋肉だけでは限界があります。体幹(コア)の大きな筋肉群を使うことで、疲労を全身に分散し、エネルギー効率を最大化できます。

理論2: アキレス腱のバネメカニズム

エネルギー消費量の比較

100%
筋力で蹴る
65%
バネで反発

アキレス腱のバネを使うと、エネルギー消費を約35%削減できる

バネの伸縮サイクル

 
着地でエネルギー蓄積 → 離地で解放
1
着地: ふくらはぎを「固める」

筋肉を等尺性収縮させ、足首を安定させることでアキレス腱に衝撃エネルギーを伝える

2
蓄積: 腱が伸びてエネルギー貯蔵

アキレス腱がゴムのように引き伸ばされ、弾性エネルギーとして蓄えられる

3
離地: 腱が収縮して推進力に

蓄えられたエネルギーが一気に解放され、筋力を使わずに体を前へ押し出す

重要ポイント

つま先で強く「蹴る」のではなく、地面から軽く「ポン」と弾むイメージ。これが腱のバネを最大限に活用する秘訣です。

理論3: ランニングエコノミーの科学

ランニングエコノミーとは

特定のスピードを維持するために必要な酸素消費量。
数値が低いほど「燃費が良い」=効率的な走り

 
 
 
 
効率的な走り
体幹の安定性
腱の弾性利用
適切な着地
腕振りの最適化
5-8%
エネルギー節約
ケニア人ランナーは同じスピードで走っても5-8%少ない酸素しか使わない
35%
腱の貢献
推進力の約35%をアキレス腱の弾性エネルギーから得ている
3%
腕振り効果
適切な腕振りだけで代謝コストを約3%削減できる
10%
接地時間
エリートランナーは接地時間が約10%短く、エネルギーロスが少ない

理論4: ケニア式腕振りの効果

一般的な腕振り
 
 
 
  • 肘が伸びている
  • 横に大きく振る
  • エネルギー浪費
  • 体幹が不安定
ケニア式腕振り
 
 
 
  • 肘90度をキープ
  • 後ろに引く動作
  • 省エネルギー
  • 体幹の回転促進
腕を後ろに引く
 
胸郭が回転
 
骨盤が連動
 
脚の推進力UP
科学的根拠

腕を正中線を越えて振ると回転モーメントが増大し、代謝コストが8-9%増加します。コンパクトで垂直方向の腕振りは、この無駄を最小限に抑え、体幹の回転エネルギーを効率的に脚の推進力へ変換します。

理論5: 運動連鎖の全体像

全身が連動する効率的なシステム

地面反力(着地の衝撃)
 
アキレス腱にエネルギー蓄積
 
足首から膝、股関節へ伝達
 
骨盤と体幹で安定・増幅
 
胸郭の回転で推進力に変換
 
腕振りで全身をコーディネート
 
効率的な前進運動

システム全体の調和

一つの部位だけを改善しても効果は限定的です。腕振り、体幹、アキレス腱のバネ、着地方法のすべてが連動して初めて、エリートランナーのような効率的な走りが実現します。これが「運動連鎖」の本質です。