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- ゴールデンエイジ論と一本歯下駄からの考察
今の家庭も含めた指導現場がおおきく見直さなければならないのはゴールデンエイジという言葉の一人歩きだと思います。
ラダートレーニングをはじめとしたアジリティートレーニングで神経系の発達などの発達段階をいっけん考慮した指導で実は高校年代以降に伸び悩みを生む指導が増えています。
主には動かない骨盤、動かない足首をゴールデンエイジ時のトレーニングの名のもと多くの指導現場でラダートレーニングなどで育ててしまっているのが現状だと思っています。
今では高校年代になると選手の足首が硬くなるとその年代の指導者から話を伺うことが多いですがこれはゴールデンエイジ時のトレーニングの名のもとに行われている指導者が学んだことを、メソッドやプログラムを自問自答せずただ教えている弊害からだと思います。
ラダートレーニングも含めたアジリティートレーニング、体幹トレーニングは一時的には結果になり、子供達にできたのステップをふませれるかもしれませんが長期的な視点でどう工夫すべきか
そもそも取り入れる必要があるのかなど一人一人がしっかりと考えないといけないと思います。
個人的には一般的なラダートレーニング、アジリティートレーニング程世界レベルの選手の動きの特徴を再現しないと子供達の将来性のカベをつくりかねないと考えています。そして多くの現場ではそれがされていません。全国強豪校、その競技の名門でもそれは同じです。
例えば到達レベルを1〜10までのカテゴリーわけをした際に9以上が世界レベルだとしたら今多くの日本の現場でされているトレーニングの多くが6までしか行けないというトレーニングをしているように思います。
そうしたトレーニングでも上まで行けてしまう選手を才能のある選手、センスが良くて成長が速い選手として捉えてきました。
上のレベルでいけるかどうかは選手の才能や努力、遺伝的なものであり、トレーニング側の問題をあまりにも考慮してこなかったように思います。
それは怪我という現象に対しても同じです。ストレッチが足りない、アップが足りない、ケアが足りない、筋肉の質の問題、遺伝的な問題、怪我した箇所の筋力が足りないとされ、多くが選手個人の問題とされてきたように思いますがこれも多くのケースにおいてはトレーニング側またはプログラム側の問題だと思います。
個人の才能や遺伝的なもののどうこうよりも、トレーニングそのものがちゃんと多くの人が9までいけるものであるべきだと自分は思います。
2や3の段階を6に出来るからと6で限界がくるトレーニングをしていることで起きている問題は果てしなく大きいです。多くのストイックで真面目な選手ほどこのためにカベにあたります。
そしてそれは選手の人生やまわりまわって社会にも関係してきます。
世界レベルの選手と同じ骨盤の位置や身体の使い方を自然と出来てしまっている一部の選手だけが伸び続けることが出来る。
苦手から達成、成長のスモールステップを踏むことが出来る変わりに未来に足首のかたさや骨盤の後傾といったリスクをもたらすトレーニングではなく、10年後の成長や選手としての可能性を考慮したトレーニングが重要だと思います。
ラダートレーニングや体幹トレーニングなどに代表されるトレーニングは現状においては7・8・9・10の全国レベル、プロレベル、世界レベルへの到達は才能でなんとかしなさいというトレーニングであり、 それだけにとどまらずそうした才能の芽、伸びていく可能性をつむトレーニングでもあるというのが問題意識です。
一本歯下駄GETTAでラダートレーニングをする時も足首を柔らかく使えるように、膝下ばかりの素早い動きではなく、リオネル・メッシ選手や桐生選手のようにお尻で弾むように誰もが出来るように一本歯下駄GETTAプログラムをつくっています。
一本歯下駄GETTAだけでなく、一本歯下駄は正しく使うことが出来ればここまで述べてきた多くのスポーツの現場でされているトレーニングの弊害、リスクを抑えることが出来ます。
シャドーピッチングを沢山しても投げ方が良くならない、素振りを誰よりも沢山しているのにライバルより打つことが出来ない。
そうしたことの改善にも一本歯下駄でのトレーニングは重要です。1000回の反復練習で出来ない動きを何とかする事よりも、一本歯下駄で脳と身体(筋肉)に動きができるためのファシリテーション、コーディネーションを引き出してもらうことの方が上手くいくことが多いです。
1年、2年、3年のその場しのぎのトレーニングではなく、10年後、そして世界レベルを常に意識したトレーニングを一本歯下駄とともに発信していけたらと思います。
別に世界レベルを目指していないという方もいると思いますが世界レベルを目指す際に重要となる身体本来の動きは自分らしさにもつながっていきますのでともにそんなトレーニングをつくっていくことが出来れば幸いです。