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【日本が誇る織物技術】







2023年6月21日龍村周さんを訪ねて錦の伝統織物を制作する光峯錦織工房へ。 初代の龍村平藏さんから先代の龍村光峯さんと受け継いでいる技術、研究、本当に圧巻でした。 龍村さんとは2009年ごろからなのでかれこれ14年ほど。2002年日韓W杯の時の殿下の帯や東京サミットの時の象徴品、トヨタ自動車ディーラー世界大会記念品、法王の衣装の実物なども手に取らせてもらいました。





室町時代の織物もさわらせてもらいましたがまずすごく軽い、そして600年とか前のものがここまで綺麗に残るのかと。 すごく軽いのは蚕が今の品種改良されたものではないので、繊細な糸なのだそう。 そしてやはり職業柄、職人の足に目がいきます。

小指、薬指を外して踏む動き。何度踏みかえても、龍村さんに実演していただいてもそうなので面白いです。 機織りの極意は上手い人の音を真似ることで、順序を考える脳でもなく、動作を行う身体でもなく、音に集中するという話は音で身体技法を保存する「身体配列」などにも繋がりこれも面白かったです。 龍村さん自身、名人と同じ音を出すにはどうしたらいいかと 音を基準にしたらはやくおぼえたそうです。

ちなみに僕の好きな星野道夫さんの地球交響曲第三番(1997年公開)の監督龍村仁さんは龍村さんのお父さんのお兄さんになります。

先日亡くなられた中島貞夫監督から最後に直接きいたお話は、「戦後、日本は野蛮な国の扱いをされそうになったが文化力が高かったのでそうはならなかった。文化という土台が戦後の日本を支えた上で経済成長があった。」というもので、理想に感じるけども、龍村さんのところにいくと本当にそれだけの文化があったんだと納得がいきます。 スポーツも文化なのだけど、スポーツをしていると文化力が高まる、近くなるっていう仕掛けを龍村さんと今後つくっていけたらです。