2022
04.01
[seo-v1] 一本歯下駄トレーニング フィジカルコンタクト篇|ARUCUTO(getta.boy.jp)

一本歯下駄トレーニング フィジカルコンタクト篇|指導者・保護者のための教え方

一本歯下駄トレーニング

一本歯下駄トレーニング フィジカルコンタクト篇を、選手や子どもに教える立場の方に向けてまとめました。教えるときの軸は「踏ん張らない」。押されて耐えるのではなく、足がピタッとついている体を、トレーニングで覚えてもらいます。動画では、開発者の宮崎要輔が、サッカー出身の川原周剛さんに教えています。

監修 宮崎要輔(一本歯下駄GETTA開発者)公開 更新 動画 5分46秒

この練習のめやす

この記事は
教える方に指導者・保護者向け
時間
2分ほど前後の押すチェックで5分ほど
見るところ
指・肘・膝薬指、肘は斜め上、膝はまっすぐ前
確かめ方
押してみるトレーニングの前と後に
動画「一本歯下駄トレーニング フィジカルコンタクト篇」(5分46秒/一本歯下駄情報チャンネル)

動画の見どころ

  1. 当たり負けしないための強さ
  2. 最初に、押してチェック
  3. 薬指を強く曲げてもらう
  4. 肘を後ろに引く。1の姿勢
  5. 足は気をつけ。まっすぐ
  6. 肘を斜め上へ。だいたい4秒
  7. 顔が前に行かないように
  8. 両肘にボールを挟んでいるつもり
  9. 下げるのではなく、斜め上に
  10. ただ、かかとを着くのではなく
  11. もう一度、押してチェック

この記事の要点

  1. 教える流れは「押してチェック → 1の姿勢 → 肘の上げ下げ → もう一度押してチェック」。最初と最後に、踏ん張る姿勢で押して、変化を一緒に確かめます。
  2. まず両手の薬指を強く曲げ、肘を後ろに引いてもらいます(1の姿勢)。肘は、ただ後ろに下げるのではなく斜め上へ。両肘でボールを押しつぶすイメージです。
  3. 「かかとをつく、膝を出す」のではなく、かかとにどんどん体重をかけて、膝がまっすぐ前に出るように。最後は、踏ん張らない感覚を本人の言葉で話してもらいます。
目次
  1. 01教える前に:ねらい
  2. 02教える順番:6つのステップ
  3. 03伝わる声かけ
  4. 04見るポイントと直し方
  5. 05手を添えて伝える
  6. 06選手・子どもに伝えたいこと
  7. 07よくある質問

01

教える前に:このトレーニングのねらい当たり負けしないための強さ

「フィジカルコンタクト、当たり負けをしないための強さを、一本歯下駄のトレーニングで作っていきます」。動画のはじめに、宮崎要輔はこう話しています。

Aを行うと、Bが起こる

  1. A 本人がやるかかとにどんどん体重をかけるB 勝手に起こる膝が、まっすぐ前に出る
  2. A 本人がやる踏ん張らないことを、体に覚え込ませるB 勝手に起こる押されても、足がピタッとついている
本人に伝えるのはAだけ。膝を押し出させたり、押されたときに力ませたりはしません。

フィジカルコンタクトというと、筋肉や体格、体の大きさが重要だと思われがち。けれど、自分より体が大きい選手に対しても、踏ん張らないことを身体に覚え込ませると、強くなることができる。宮崎要輔は、動画のおわりにこう話しています。

02

教える順番:6つのステップ押してチェックで始めて、押してチェックで終わる

写真は動画の場面です。動画での宮崎要輔の教え方を、順番どおりに並べました。「 」の中は、動画で実際にかけている言葉です。

  1. トレーニング前。踏ん張る姿勢の川原周剛さんを、宮崎要輔が押す
    最初に、踏ん張る姿勢で押してみる(動画 0:47)

    「思いっきり踏ん張ってください」

    下駄を履く前に、踏ん張る姿勢をとってもらいます。「僕が押すので、思いっきり踏ん張ってください」。押して、どのくらい耐えられるかを見ておきます。

    動画では、トレーニング前は押しきることができています。

  2. 宮崎要輔が自分の手で薬指を曲げて見せ、川原周剛さんも両手の薬指を曲げる
    教える側が、自分の手で見せる(動画 1:19)

    「小指の隣の薬指です」

    一本歯下駄GETTAを履いてもらい、「手の薬指を強く曲げてもらいます」。どの指か迷わないよう、「小指の隣の薬指です」と添えます。

    動画では、宮崎要輔が自分の手で曲げて見せています。両手とも、薬指だけを強く曲げてもらいます。

  3. 薬指を曲げたまま、肘を後ろに引いた「1の姿勢」の川原周剛さん
    1の姿勢(動画 1:33)

    「これが最初の姿勢です」

    薬指を曲げたまま、「この状態で肘を後ろに引きます」。これが最初の姿勢、「1の姿勢」です。

    足は「気をつけの位置」で、まっすぐ。幅は「肩幅よりちょっと狭いぐらい」です。

  4. 宮崎要輔が川原周剛さんの肘に手を添えて、肘を上げる向きを伝える
    「この時、顔が前に行かないように」(動画 2:01)

    「この状態で、肘を斜め上にあげてもらいます」

    左足のかかとを着けて、右膝を前に。そのまま肘を斜め上へ。教える側が「1、2、3、4」と数えて、だいたい4秒。

    「斜めにあげたら、次はゆっくり下げます」。「5、6、7、8」で下ろして、1回です。1回できたら、足を入れ替えます。

  5. 足を入れ替えたところ。宮崎要輔が膝の横に手を添えて、膝がまっすぐ前に出るよう伝える
    膝の横に手を添えて、まっすぐ前を伝える(動画 3:46)

    「ただ、かかとをつく、膝を出すのではなくて」

    足を入れ替えて、右足かかと、左膝前。「かかとにどんどん体重をかけて、膝がより前に出るように、まっすぐ前に出るようにしてください」。

    肘を上げる4秒、下げる4秒。合計8秒を10回以上やってもらうと、トレーニングの効果が出てくる、と宮崎要輔は話しています。

  6. トレーニング前(左)とトレーニング後(右)に、宮崎要輔が踏ん張る姿勢の川原周剛さんを押す
    左:トレーニング前(動画 0:47)。右:トレーニングのあと(動画 4:28)

    下駄を脱いで、「どういう感じでした?」

    下駄を脱いでもらい、最初と同じ踏ん張る姿勢で、もう一度押します。

    終わったら「どういう感じでした?」とたずねます。動画の川原さんは「押されても足がひっついた状態で、全然びくともしなかったですね」。

安全のために

  • 一本歯下駄に乗るのが初めての方は、壁や手すりなど、すぐにつかまれる場所の近くで行いましょう。立ち方・歩き方は一本歯下駄GETTAでの歩き方で確認できます。
  • 平らで滑りにくい床で行います。
  • 押すときは、少しずつ力をかけます。勢いをつけてぶつかったり、急に強く押したりしません。
  • 肘の上げ下げは反動をつけず、ゆっくり。肩や腰に痛みがあるときは無理をさせず、中止してください。

03

伝わる声かけ:動画の言葉から踏ん張るのではなくて

  • 「小指の隣の薬指です」どの指か、はっきり伝えます。両手とも、薬指だけを強く曲げます。
  • 「これが最初の姿勢です。1の姿勢です」薬指を曲げ、肘を後ろに引いた姿勢に、名前をつけて伝えます。
  • 「両肘にボールを挟んでるつもりになってください」肘が開いてしまうと、効果が薄くなります。ボールを肘同士で押しつぶしているイメージで。
  • 「顔が前に行かないように、ちょっと胸を張ってください」肘を斜め上に上げるときの合図。背中が少ししなるように。
  • 「かかとにどんどん体重をかけて」ただかかとを着く、膝を出すのではありません。膝がより前に、まっすぐ前に出るように。

04

見るポイントと直し方肘の向き、肘の幅、膝の向き

  • ありがち肘を、ただ後ろに下げている

    こうする動画でも「肘をただ後ろにさげてしまう人がいます」。「さげるのではなくて、斜め上にあげるということを大切にしてください」。

  • ありがち肘が開いている

    こうする「肘と肘の間にボールがあって、そのボールを肘同士で押しつぶしてるイメージです」。

  • ありがち顔が前に出ている

    こうする「この時、顔が前に行かないように、ちょっと胸を張ってください」。

  • ありがちかかとを着いただけで、膝が前に出ていない

    こうする「かかとにどんどん体重をかけて」。膝がまっすぐ前に出るまで、待ちます。

  • ありがち上げ下げが速い

    こうする動画のように、教える側が「1、2、3、4」「5、6、7、8」と数えて、4秒ずつにそろえます。

力を入れる必要がないって、感じわかります?動画より

05

手を添えて伝える横から見ると、分かりやすい

動画で宮崎要輔は、言葉だけでなく、手を添えて姿勢を伝えています。肘を上げるときは肘に、胸を張るときは背中に、膝を前に出すときは膝の横に。「ちょっと分かりやすいように、横向きでやっていきます」と、横から見る場面もあります。

  1. 横から見たところ。胸を張る川原周剛さんの背中と肘に、宮崎要輔が後ろから手を添える
    横から、背中と肘に手を添える(動画 3:28)

    横から、背中と肘に手を添える

    横から見ると、肘が斜め上に上がっているか、背中が少ししなっているかが分かります。「このとき、背中が少し、しなるように。ちょっと胸を張ります」。

もっと知りたい方へ

肩甲骨を含む肩のつくりは getta.jp の肩関節図鑑で、押されても倒れない体のしくみは姿勢制御戦略と一本歯下駄で、くわしく読めます。

06

選手・子どもに伝えたいこと体の大きさに頼らない

「身長が低かったり、体重が軽くても、こういったトレーニングをやっていくと、当たり負けしない、フィジカルコンタクトが強い選手になります」。宮崎要輔は、動画のおわりにこう話しています。

押したあと、「力を入れる必要がないって感じ、わかります?」とたずねられた川原さんは、「自分が力んでいるのではなくて、しっかり受け流せている気がします」と答えています。動画のように、終わったら感じたことを、本人の言葉で話してもらいましょう。

自分で取り組むときの手順は、やり方編にまとめています。動画の説明には、このフィジカルコンタクトトレーニングは「一本歯下駄GETTA」と一本歯下駄GETTAプレミアムのみ対応、とあります。

07

よくある質問

どのくらい、やってもらえばいいですか?

肘を上げるのに4秒、下ろすのに4秒。合計8秒で1回です。動画では、これを10回以上やってもらうと、トレーニングの効果が出てくると話しています。1回ごとに足を入れ替えます。

肘を上げると、後ろに下がってしまいます。

動画では「肘をただ後ろにさげてしまう人がいます」と、よくある間違いとして挙げています。下げるのではなく、斜め上に上げることを大切にしてもらいます。両肘の間のボールを押しつぶすイメージも伝えます。

トレーニングの前と後で、何を比べればいいですか?

踏ん張る姿勢をとってもらい、押してみます。動画では、トレーニング前は押しきることができましたが、トレーニングのあとは、川原周剛さんいわく「押されても足がひっついた状態で、全然びくともしなかった」。

自分で取り組むときのやり方は?

自分で取り組むときの8つのステップは、一本歯下駄トレーニング フィジカルコンタクト篇(やり方編)にまとめています。

NEXT STEP

この感覚を、伝える側へ。

このトレーニングを、指導の現場で人に伝えているのが、一本歯下駄GETTAのインストラクターです。どんな人が、どんなふうに教えているのか。連載インタビューで読めます。

一本歯下駄を手に、笑顔で話す中村友梨香さん連載 第1回M高史の一本歯下駄インストラクターインタビュー一本歯下駄で『現役時代の走る感覚』が伝えやすく!北京五輪マラソン代表・中村友梨香さんインタビューを読む

「一本歯下駄インストラクターは本当に幅広く使えるもので、1回学んでみると自分の現場とリンクするものがあると思います」

中村友梨香さん(一本歯下駄インストラクターS級)

インストラクター認定講座では、一本歯下駄を使ったトレーニング理論と実践メソッドを、短期間で体系的に学べます。

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