04.01
一本歯下駄トレーニング後屈篇|指導者・保護者のための教え方
一本歯下駄トレーニング後屈篇を、選手や子どもに教える立場の方に向けてまとめました。教えるときの合図は「上から押されても落ちない」。力を入れずに、爪が鎖骨から伸びていれば、腕は落ちません。動画では、開発者の宮崎要輔が、サッカー出身の川原周剛さんに教えています。
この練習のめやす
- この記事は
- 教える方に指導者・保護者向け
- 時間
- 約3分前後の後屈チェックで5分ほど
- 見るところ
- 指先・腕・膝指先は上、腕はまっすぐ
- 確かめ方
- 上から押す伸びていれば、落ちない
動画の見どころ
- 後ろに反らす力
- 最初に、後屈をしてもらう
- 気をつけ。足はまっすぐ
- 爪が伸びて、地面に突き刺さる
- 上から押されても落ちない
- 指先を上に。これが大事な姿勢
- 左足かかと、右膝前に
- かかと側にひねる
- ここで一回チェック
- 手がまっすぐ、入らないように
- 下駄を脱いで、もう一度後屈
この記事の要点
- 教える流れは「後屈チェック → 腕の姿勢 → ひねる → もう一度後屈」。最初と最後に後屈をしてもらい、正面と横向きで変化を一緒に確かめます。
- 腕は、爪が鎖骨から壁まで伸びていくイメージで、指先は上。しっかり伸びていれば、上から押されても落ちません。押して落ちるときは、もう一度伸ばしてもらいます。
- 踵は「着いたら終わりじゃない」。踵にどんどん体重をかけると、膝が前に出て、ひねっていけます。手はまっすぐ、前に入らないように見ていきます。
01
教える前に:このトレーニングのねらい後ろに反らす力を変える
サッカーやバスケットボール、ラグビーなどのコンタクトスポーツでは、後ろに反らす力がしっかりあるかどうかが、非常に大事な点になってくる。動画のはじめに、宮崎要輔はこう話しています。このトレーニングは、その後ろに反らす力を、一本歯下駄で変えていくものです。
Aを
- A 本人がやる爪が
鎖骨から B 勝手に起こる力を伸びる イメージを 持つ 入れなくても、 押されて 落ちない - A 本人がやる踵に
どんどん B 勝手に起こる膝が体重を かける 前に 出て、 ひねっていける
教える側が伝えるのは、爪のイメージと、踵に体重をかけること。腕を力で持ち上げさせたり、膝を自分で前に出させたりはしません。動画でも「力を入れなくても、しっかり爪が伸びてたら落ちません」と話しています。
02
教える順番:7つのステップ後屈チェックで始めて、後屈チェックで終わる
写真は動画の場面です。動画での宮崎要輔の教え方を、順番どおりに並べました。「 」の中は、動画で実際にかけている言葉です。

最初の後屈を、横からも見ておく(動画 1:07) 「ちょっと後屈してみてください」
下駄を履く前に、後屈をしてもらいます。正面だけでなく、「分かりやすいように、横向きでもお願いします」と、横からも見ておきます。

爪が伸びて、地面に突き刺さる(動画 1:36) 「足をまっすぐにしてください」
一本歯下駄GETTAを履いてもらい、気をつけの姿勢に。大事な点は、足をまっすぐにすることです。
「手の爪から、爪がどんどん伸びていって、地面に突き刺さるイメージを持ってください」「その爪は、ここの鎖骨から作られているイメージです」。

指先を上にする。これが大事な姿勢(動画 2:39) 「指先を上にします。これが大事な姿勢です」
爪を突き刺したまま、手をゆっくり上げてもらいます。胸の高さで止めて、「爪が壁まで、両端までぐっと伸びていくイメージ」。最後に指先を上にします。
ここで、腕を上から押してみます。しっかり伸びていれば、上から押されても落ちません。

左足かかと、右膝前(動画 2:51) 「左足かかと、右膝前にしてください」
手を伸ばしたまま、左の踵を着けて、右膝を前に。「かかと着いたら終わりじゃなくて、かかとにどんどん体重をかけることで、膝が前に出てきます」。

かかと側に、ぐっとひねる(動画 3:12) 「そのまま、かかと側にひねってください」
手を伸ばしたまま、踵側へぐっとひねってもらいます。「もっと膝前に出してください」。顔を後ろに向けて10秒、そのまま顔を前にして10秒。

ひねった姿勢でも、上から押して確かめる(動画 4:23) 「ここで一回チェックします」
ひねった姿勢のまま、腕を上から押して確かめます。しっかり伸びていれば、落ちません。落ちてしまうときは、しっかりできていないので、もう一度しっかり伸ばしてもらいます。

最後に、もう一度後屈(動画 6:40) 反対側も。
最後に、 下駄を 脱いで 後屈 右足かかと、左膝前で反対側へ。「胸から力いっぱい伸ばしてください」「肩甲骨が外に剥がれてくるイメージです」。これ以上後ろにいかないところまでひねってもらいます。
左右を2回ずつ行ったら、下駄を脱いで、最初と同じように後屈をしてもらいます。動画では「さっきよりも、しっかりと後ろを見れてますね」。
安全のために
- 一本歯下駄に乗るのが初めての方は、壁や手すりなど、すぐにつかまれる場所の近くで行いましょう。立ち方・歩き方は一本歯下駄GETTAでの歩き方で確認できます。
- 平らで滑りにくい床で行います。
- 後屈やひねりは反動をつけず、ゆっくり。腰や首に痛みがあるときは無理をさせず、中止してください。
- 腕を上から押すときは、そっと押して確かめるだけにします。強く押し下げません。
03
伝わる声かけ:動画の言葉から力を入れずに、伸ばす
- 「足をまっすぐにしてください」気をつけの姿勢で、最初に伝える大事な点です。
- 「爪がどんどん伸びて、地面に突き刺さる」爪は鎖骨から作られているイメージ。腕の力ではなく、イメージで伸ばします。
- 「指先を上にします」これが大事な姿勢。ひねっている間も、指先は上のままです。
- 「着いたら終わりじゃなくて」踵にどんどん体重をかけることで、膝が前に出てきます。
- 「胸から力いっぱい伸ばしてください」反対側では、肩甲骨が外に剥がれてくるイメージで。
04
見るポイントと直し方押して落ちるなら、伸びていない
ありがち上から押すと、腕が落ちる
こうするしっかりできていない合図です。爪が壁まで伸びていくイメージで、もう一度しっかり伸ばしてもらいます。
ありがち腕に力を入れて、支えている
こうする力を入れなくても、爪が伸びていれば落ちません。力ではなく、イメージで伸ばします。
ありがちひねると、手が前に入ってくる
こうする動画では「手がしっかりまっすぐに、こう入らないように」。腕はまっすぐのままひねります。
ありがち指先が上を向いていない
こうする「指先が上、これ気をつけてください」。指先を上にした姿勢が、大事な姿勢です。
ありがち踵を着いただけで、止まっている
こうする「着いたら終わりじゃなくて」。踵にどんどん体重をかけて、膝を前に出してもらいます。
力を入れなくても、 しっかり 爪が 伸びてたら 落ちません。動画より
05
押して確かめる、チェックのしかた手を添えて、まっすぐを伝える
動画で宮崎要輔は、腕を伸ばした姿勢と、ひねった姿勢の2回、上から押して確かめています。しっかり伸びていれば落ちない。落ちるなら伸びていない。本人にも分かりやすい合図です。ひねったときに手が前に入ってくるときは、後ろから手を添えて、まっすぐの位置を伝えています。

後ろから手を添えて、まっすぐを伝える(動画 4:47) 手が
前に 入らないように、 まっすぐ ひねっていくと、腕が前に入ってきやすくなります。「この時、手がしっかりまっすぐに、こう入らないように。まっすぐです」。
終わったら、腕を軽く回してもらいましょう。動画の川原さんは「軽く振ってるんですけど、スピード感があるような」。宮崎要輔は「今は、筋肉と体がつながっている状態です」と話しています。
もっと知りたい方へ
肩甲骨を含む肩のつくりは getta.jp の肩関節図鑑で、体をひねる動きは回旋と抗回旋のトレーニングで、くわしく読めます。
06
選手・子どもに伝えたいこと練習の前後や、お風呂上がりに毎日
このトレーニングは、体全身を使って、胴体がしっかり動くようになる。後屈が変わっていったり、横の回旋が変わっていく。続けていくことで、サッカーのシュートの強さや、野球のバッティングのスイングスピードが変わっていく、と宮崎要輔は話しています。
「一回やるだけでもしんどいんですけど、変化がすごく感じられるので、継続してやれば力強くなっていくのではと思います」と川原さん。練習の前とあと、お風呂上がりに毎日続けてもらうと、トレーニングの効果が出てくる、と宮崎要輔は話しています。
自分で取り組むときの手順は、やり方編にまとめています。元の解説では、回旋力と後屈力が上がり、野球のスイング動作やサッカーのキック力アップに効果的、としています。
07
よくある質問
どのくらい、やってもらえばいいですか?
片側ずつ、顔を後ろに向けて10秒、顔を前に向けて10秒。左右を2回ずつ行います。練習の前とあと、お風呂上がりに毎日続けてもらうと、トレーニングの効果が出てくる、と宮崎要輔は話しています。
上から押すと、腕が落ちてしまいます。
しっかりできていない合図です。腕を力で支えさせるのではなく、爪が鎖骨から壁まで伸びていくイメージで、もう一度しっかり伸ばしてもらいます。指先は上に向けます。
ひねると、腕が前に入ってきます。
動画では「手がしっかりまっすぐに、こう入らないように」と伝えています。後ろから手を添えて、まっすぐの位置を伝えるのも方法です。
自分で取り組むときのやり方は?
自分で取り組むときの7つのステップは、一本歯下駄トレーニング後屈、スイング、ブリッジが変わる篇(やり方編)にまとめています。
NEXT STEP
この感覚を、伝える側へ。
このトレーニングを、指導の現場で人に伝えているのが、一本歯下駄GETTAのインストラクターです。どんな人が、どんなふうに教えているのか。連載インタビューで読めます。
連載 第1回M高史の「一本歯下駄インストラクターは
中村友梨香さん本当に 幅広く 使える もので、 1回学んで みると 自分の 現場と リンクする ものが あると 思います」 (一本歯下駄 インストラクターS級)
インストラクター認定講座では、一本歯下駄を使ったトレーニング理論と実践メソッドを、短期間で体系的に学べます。
インストラクター認定講座を見る資格の内容と取得の流れ(instructor.getta.jp)連載の一覧を見るコメント
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