04.06
一本歯下駄GETTAでの123ステップ腿上げ、腿上げ歩行|指導者・保護者のための教え方
一本歯下駄の「123ストップ腿上げ」と「123腿上げ歩行」を、選手や子どもに教える立場の方に向けてまとめました。見るところは、1・2・3で止まれるかどうか。ちょっとでも姿勢が悪いと、止まれないからです。動画では、北京五輪マラソン代表の中村友梨香さんが教えています。
この練習のめやす
- この記事は
- 教える方に指導者・保護者向け
- 見るところ
- 3で止まれるか止まれない=姿勢を見直す
- 順番
- リズムよく → ゆっくりストップ腿上げから、歩行へ
- 声かけの軸
- 体の真下に歯前すぎず、後ろすぎず
動画の見どころ
- 2種類を紹介
- 1種類目:123ストップ腿上げ
- 123腿上げ歩行
- 上に弾む姿勢
- 共通して、姿勢が大切
- 止まるところは、姿勢が悪いと止まれない
- 体の真下に歯。ちょうどいいところに体重を
- まずはリズムよく、慣れたらゆっくり
- 正しいフォームで、ゆっくり
この記事の要点
- 見るところは、1・2・3で止まれるかどうか。止まるところは、ちょっとでも姿勢が悪いと止まれません。止まれたかどうかが、そのまま姿勢の目安になります。
- 止まれないときの声かけは「体の真下に、歯がしっかりつくように」「前すぎず、後ろすぎず、ちょうどいいところに体重を」。はまったときに、1・2・3で止まれます。
- 教える順番は、簡単な「123ストップ腿上げ」から。慣れてきたら、ずっと難しい「123腿上げ歩行」へ。速さより、正しいフォームでゆっくり身につけることを大事にします。
01
教える前に:「止まる」で姿勢を見る止まれるかどうかが、目に見える目安
腿上げで大事なのは、上に弾む姿勢を正しく取ること。ほかに何かありますか、という聞き手の川原周剛さんの問いかけに、中村さんは「共通して、姿勢は大切」と答え、こう続けています。1・2・3で止まる。止まるところは、ちょっとでも姿勢が悪いと、止まれない。
Aを
- A 本人がやる体の
真下に B 勝手に起こる1・2・3で、歯を つけ、 ちょうど いい ところに 体重を 乗せる ぴたっと 止まれる - A 本人がやる姿勢が
くずれたまま、 B 勝手に起こる1・2・3で、腿上げを する 止まれない
教える側にとって、止まれたかどうかは目に見える目安です。「姿勢をよくして」と言葉で伝えるより、止まれたか、止まれなかったかを一緒に確かめるほうが、本人にも分かりやすくなります。
02
教える順番:5つのステップリズムよくから、ゆっくりへ
写真は動画の場面です。動画での中村さんの話をもとに、教える順番に並べました。「 」の中は、動画で実際に話している言葉です。

123ストップ腿上げからいきます(動画 0:40) まずは
「123ストップ腿上げ」から 一本歯下駄を履いて、リズムよく腿上げをしながら進んでもらいます。2つの種目のうち、こちらのほうが簡単です。

1・2・3で止まる(動画 0:46) 1・2・3で
止まれたかを 見る 1、2、3で止まります。片足の歯で立ち、もう片方の腿は上げたまま、ぴたっと止まれたかを見ます。

はまったときに、1・2・3で止まれる(動画 2:13) 止まれない
ときは 「体の真下に、歯がしっかり」 止まるのは難しいので、止まれないのは当たり前です。「自分の体の真下に、歯がしっかりついていって」「前すぎず、後ろすぎず、ちょうどいいところに体重を乗せていく」と伝えます。

123腿上げ歩行(動画 1:02) 慣れてきたら
「123腿上げ歩行」へ 今度は、ゆっくり歩きながら腿上げをしてもらいます。ゆっくり歩行で行うほうが、ずっと難しい種目です。
後ろに
行ってしまったら 「位置を探りながら」 中村さん自身も、やってみて後ろに行ってしまい、何度かやり直したそうです。「自分の一番いい体重の乗せる位置を、探りながらやってみてください」と話しています。
伝えたいこと止まれないのは、失敗ではありません。体重を乗せる位置を探している途中です。
安全のために
- 一本歯下駄に乗るのが初めての方は、壁や手すりなど、すぐにつかまれる場所の近くで行いましょう。立ち方・歩き方は一本歯下駄GETTAでの歩き方で確認できます。
- 平らで滑りにくい床で行います。
- 止まりきれないときは、上げた足を下ろして立て直してもらいます。慣れるまでは、すぐにつかまれる場所の近くで行いましょう。
03
伝わる声かけ:動画の言葉からはまったときに、止まれる
- 「1・2・3で止まる」止まれたかどうかを、本人と一緒に確かめます。
- 「自分の体の真下に、歯がしっかり」歯がつく位置を、体の真下に。
- 「前すぎず、後ろすぎず」ちょうどいいところに、体重を乗せていきます。
- 「まずはリズムよく」リズムよく行うほうから。慣れてきたら、ゆっくりのほうも。
- 「探りながら」自分の一番いい体重の乗せる位置を、探りながら。
04
見るポイントと直し方止まれないのは、姿勢のサイン
ありがち3で止まれない
こうする姿勢を見直すサインです。体の真下に、歯がつくように伝えます。
ありがち止まるときに、後ろに行ってしまう
こうする前すぎず、後ろすぎず。体重を乗せる位置を、探りながら続けてもらいます。
ありがちいきなり、ゆっくり歩行から始める
こうするまずは、リズムよく行う123ストップ腿上げから。
ありがち速さばかりを求める
こうする正しいフォームで、ゆっくり身につけることを大事にします。
ありがち上に弾まず、前に倒れながら進む
こうする上に弾む姿勢を、正しく取ることを伝えます。
ちょっとでも 姿勢が 悪いと、 止まれないんですね。動画より
05
段階の見きわめ方次に進むのは、止まれるようになってから
- 1123ストップ腿上げまずはここ
- 伝えること
- リズムよく腿上げして、1・2・3で止まる。
- 次に進む目安
- 片足の歯で、ぴたっと止まれる。
- 2123腿上げ歩行慣れてきたら
- 伝えること
- ゆっくり歩きながら、腿上げをする。
- 次に進む目安
- 後ろに行かずに、止まれる。
- 3正しい
フォームで 続ける- 伝えること
- 速さより、正しいフォームで、ゆっくり。
- 次に進む目安
- 体重を乗せる位置が、本人にわかってくる。
もっと知りたい方へ
動画の説明には「着地時の股関節に乗る感覚」「地面を捉えて押す感覚」とあります。股関節のしくみや、体が姿勢を保つしくみ(姿勢制御戦略と一本歯下駄)は、getta.jp でくわしく読めます。
06
選手・子どもに伝えたいこと正しいフォームで、ゆっくり
速くやることも大切だけれど、正しいフォームでゆっくり身につけることが、非常に大事なのだと改めて思った。サッカー出身の川原さんは、こう話しています。
陸上の世界の動きを、ほかのスポーツをする人もしっかり取り入れていけば、さらなる成長が期待できる、とも話しています。自分で取り組むときの手順は、やり方編にまとめています。体幹の使い方をもっと知りたい方は、getta.jp の体幹トレーニング大図鑑もどうぞ。
動画で教えているのは
北京五輪マラソン代表の中村友梨香さんです。一本歯下駄インストラクターとしての話は、連載インタビューで読めます。
07
よくある質問
2つの種目、どちらから教えますか?
123ストップ腿上げのほうが簡単で、ゆっくり歩きながら行う123腿上げ歩行のほうが、ずっと難しい種目です。まずはリズムよく行うほうから始め、慣れてきたらゆっくりのほうも、と中村友梨香さんは話しています。
止まれない子には、どう声をかけますか?
「自分の体の真下に、歯がしっかりついていって」「前すぎず、後ろすぎず、ちょうどいいところに体重を乗せていく」と伝えます。はまったときに、1・2・3で止まれます。
なぜ「止まる」を見るのですか?
止まるところは、ちょっとでも姿勢が悪いとできないからです。止まれたかどうかが、そのまま姿勢の目安になります。
自分で取り組むときのやり方は?
自分で取り組むときの5つのステップは、一本歯下駄GETTAで行う123ストップ腿上げ(やり方編)にまとめています。
NEXT STEP
この感覚を、伝える側へ。
このトレーニングを、指導の現場で人に伝えているのが、一本歯下駄GETTAのインストラクターです。どんな人が、どんなふうに教えているのか。連載インタビューで読めます。
連載 第1回M高史の「一本歯下駄インストラクターは
中村友梨香さん本当に 幅広く 使える もので、 1回学んで みると 自分の 現場と リンクする ものが あると 思います」 (一本歯下駄 インストラクターS級)
インストラクター認定講座では、一本歯下駄を使ったトレーニング理論と実践メソッドを、短期間で体系的に学べます。
インストラクター認定講座を見る資格の内容と取得の流れ(instructor.getta.jp)連載の一覧を見るコメント
この記事へのトラックバックはありません。



この記事へのコメントはありません。