04.06
ランナーの覚醒者続出。体幹をより長く使えるためのトレーニング
一本歯下駄トレーニング, 一本歯下駄の基本, 一本歯下駄レビュー
アジリティアップの要、中丹田トレーニングです。高重心の習得に効果的です(元の解説)。一本歯下駄で、みぞおちから足を引き上げる感覚を身につけ、体幹をより長く使えるようにします。開発者の宮崎要輔が、サッカー出身の川原周剛さんと一緒に行います。
この練習のめやす
- 回数
- 10秒×約5本その場→前へ→後ろへ→その場
- 手の形
- 小指だけ強く親指は伸ばし、他の指は軽く
- ポイント
- みぞおちから手の上げ下げで足が上がる
- 道具
- 一本歯下駄高い下駄だと感覚をつかみやすい
動画の見どころ
- 海外の選手と日本人選手、どこが違う?
- 重心を高くするためのトレーニング
- 中丹田は、みぞおちにある感覚
- 帯とネクタイ。文化と重心
- 小さい下駄と高い下駄
- 足の力ではなく、中丹田から引き上げる
- みぞおちまである大腰筋
- 小指を強く握り、親指を伸ばす
- 手から糸を飛ばし、壁を引き上げる
- 手の上げ下げで足が上がる
- 10秒その場、前へ、後ろへ。5本
- 手を下げて、走る動きへ
- やってみた感想
- 横の動きも、すっと
- 毎日やってほしいトレーニング
この記事の要点
- 一本歯下駄を履いて足踏み。足の力で上げるのではなく、みぞおち(中丹田)から引き上げます。小指だけ強く握り、親指を伸ばし、手から壁に糸を飛ばして引き上げるように手を上げ下げします。
- 手の上げ下げで足踏みが起きるのが大事です。膝はあまり曲げずに。10秒その場、前へ、後ろへ、またその場を、5本ほど。慣れたら手を下げて、走る動きにつなげます。
- 中丹田を鍛えると重心が高くなり、踏ん張らなくてもすっと動ける、と動画で話しています。相手に読まれない一瞬の動きや、速く走るための動きにつながります。
01
やり方:7つのステップ足ではなく、みぞおちから引き上げる
写真は動画の場面です。動画と見比べながら、ひとつずつ進めてください。

どっちの下駄でも(動画 4:28) 一本歯下駄を
履いて、 足踏みしてみる 動画では、小さい下駄と高い下駄の2種類を用意しています。どちらの下駄でもトレーニングはできますが、高い下駄のほうが中丹田の感覚をつかみやすいので、動画では高い下駄で行っています。両足に履いて、まずは足踏みをしてみましょう。

中丹田から引き上げていく感覚が(動画 5:01) 足の
力ではなく、 中丹田から 引き上げる 普通に足踏みをするときは、右足の力で右足を上げ、左足の力で左足を上げる。足の力で、ついつい上げがちです。
高重心を手に入れるためには、中丹田から引き上げていく感覚が大事です。中丹田は、みぞおち(写真で宮崎が手を当てているところ)にある感覚です。

ポイント「小指だけを強く握る」「親指を伸ばす」(動画 6:22) 小指だけ
強く 握り、 親指を 伸ばす 小指だけを強く握り、他の指は軽く握ります。小指は、体がつながりやすくなっています。
親指は伸ばします。親指を伸ばすことで、肩甲骨、肩がしっかりと動くようになります。他の指まで強く握ってしまうと、体の連結は落ちてしまいます。

目の高さに上げます(動画 7:12) 手から
糸を 飛ばし、 その 壁を 引き上げる この状態で、手から糸をピーンと飛ばすように、壁に糸を飛ばします。しっかり飛ばせていたら、上から押されても腕は落ちません。
飛ばした糸で、突き破った壁を引き上げる感覚で。胸の高さから目の高さへ、右手、左手と上げていきます。

ポイント「手の上げ下げで足が上がる」(動画 7:46) 手の
上げ下げで、 足踏みが 起きる 手の上下運動によって、みぞおちから足が上がっていきます。手の上げ下げで中丹田が活性化され、大腰筋に引っ張られて骨盤が上がり、足が上がる。手の動きによって足踏みが起きていることが大事です。
スピードを上げていきましょう。みぞおちから釣り糸が出ていて、それが上に引き上げられることで下駄が上がる意識で。最後は10秒、全力で速く。
ここが大事ポイント「膝が曲がらないように」。足の力で上げようとすると、膝が曲がって足が上がってしまいます。中丹田から上げると、腰がグッと動きます。

前に進みます(動画 10:00) その
場10秒、 前へ、 後ろへ。 5本ほど 10秒その場で速く。そのまま、ラダーをするように細かく前に進み、また細かく後ろに下がり、また10秒その場。これを、だいたい5本ほど行います。
下駄が蹴られるのではなく、弾むように。ホッピングのバネになったように、下駄がどんどん弾んでいきます。

ぐーっと早く早く(動画 12:42) 手を
下げて、 走る 動きへ 中丹田が活性化してきたら、だんだんと手を下げていきます。低い位置から、下から上へ。普段の走る格好で、下から上にエネルギーを持っていく感覚を養います。
感覚がつかめたら、腕を徐々に下げて、実際の走る動きに生かしていきましょう。動画では、下駄を脱いで、細かい動きを速く行っています。
安全のために
- 一本歯下駄に乗るのが初めての方は、壁や手すりなど、すぐにつかまれる場所の近くで行いましょう。立ち方・歩き方は一本歯下駄GETTAでの歩き方で確認できます。
- 平らで滑りにくい床で行います。
- 速く動くときは、周りに人や物がない場所で。はじめはゆっくりから始めましょう。
02
うまくいく5つのコツ足ではなく、みぞおち
- 小指だけ
強く 他の指は軽く。小指は、体がつながりやすくなっています。握る - 親指を
伸ばす 肩甲骨、肩がしっかり動くようになります。 - 壁を
引き上げる 手から壁に糸を飛ばし、胸の高さから目の高さへ引き上げる。 - 手の
上げ下げで 足の力ではなく、手の動きで足踏みが起きるように。足が 上がる - 下駄を
弾ませる 下駄を蹴るのではなく、バネのように弾ませる。
03
よくある間違いと直し方足の力で、上げてしまう
ありがち足の力で足を上げている
こうするみぞおち(中丹田)から引き上げる感覚で。手の上げ下げで足踏みを起こします。
ありがち膝が曲がって足が上がる
こうする中丹田から上げると、膝はあまり曲がりません。腰がグッと動きます。
ありがち手を全部強く握っている
こうする小指だけ強く。他の指まで強く握ると、体の連結が落ちてしまいます。
ありがち下駄で床を蹴っている
こうする蹴るのではなく、下駄が弾むように。
ありがちすぐに手を下げて走る
こうする中丹田が活性化してから、だんだんと手を下げていきます。
あくまでも、みぞ おちから 引き上げる。動画より
04
なぜ「中丹田」なのか重心の位置が、日本と海外の差
動画では、海外の選手と日本人選手の違いを、重心の位置だと話しています。日本人選手は、下の方の重心で、踏ん張るような位置で、足で動いているイメージ。海外の選手は、重心の位置が高く、高い位置から動いている。
でも、重心を高くしろと言われても、言葉にできない感覚で難しい、と川原さんも話しています。中丹田トレーニングを続けることで、重心が高くなり、相手をドリブルで抜き去るときの一瞬の動きや、速く走るための動きがよくなっていく、と宮崎は話しています。
丹田というと、おへその下を思い浮かべますが、それは下丹田。みぞおちのあたりを中丹田、額のところを上丹田とよびます。中丹田・上丹田は、いまは武術など一部の世界でしか使わない言葉になっています。
動画では、昔の子どもは、腰ではなく、みぞおちのあたりで帯を巻いていて、それで中丹田が使えるようになっていた、と話しています。いまはそこに何かを巻くことがないので、中丹田の感覚がなくなってきている。だから意識的にトレーニングをして、育てていかなければいけない。海外では、首元でネクタイを巻く文化があるので、高重心の感覚を養いやすい。その文化の差を、トレーニングで突破していこう、と話しています。
Aを
- A 自分でやる小指を
強く B 勝手に起きる中丹田が握り、 手の 上げ下げで 足踏みする 活性化され、 大腰筋に 引っ張られて 足が 上がる - A 自分でやるみぞ
おちから、 B 勝手に起きる踏ん張らなくても、下から 上へ 動く すっと 動ける
大腰筋は、股関節の根元からみぞおちまである長い筋肉です。動画では、上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉で、いわゆる体幹のなかでも一番重要な筋肉。ちゃんと発達すると、足も速くなり、リフティングやトラップも上手くなる、と話しています。せっかくみぞおちまであるのだから、みぞおちまで使えるようにする。それが、このトレーニングです。
05
慣れてきたら:レベルアップその場から、前後、そして走りへ
- 1その
場で まずはここ足踏み - やること
- 小指を強く握り、手の上げ下げで足踏み。最後は10秒、全力で速く。
- できた目安
- 膝をあまり曲げずに、みぞおちから足が上がる。
- 2前へ、
後ろへ 動画の流れ- やること
- 10秒その場、ラダーをするように前へ、後ろへ、また10秒その場。5本ほど。
- できた目安
- 下駄を蹴らずに、弾むように進める。
- 3走る
動きへ 慣れてきたら- やること
- だんだん手を下げ、普段の走る格好で、下から上へ。下駄を脱いでも。
- できた目安
- 力を入れていないのに、速く動ける感覚がある。
06
サッカーと走りへのつながり踏ん張らなくても、すっと動ける
やってみて、手の振りが格段に速くなった、と川原さんは話しています。手が振られると同時に、みぞおちから足が前に持っていかれる。今までは、速く走ろうとしたら手の振りを頑張ったり、足を速く動かそう、蹴ろうと頑張っていたけれど、中丹田を鍛えると、力を入れていないのに速く動ける感覚があった、と。
宮崎は、高重心を養ったので、踏ん張らなくてもすっと動ける、と話しています。力を入れないということは、予備動作がないので、相手に読まれない動きになります。
宮崎が担当しているサッカー選手からも、ドリブルはテクニックや技術だと思っていたが、合理的な身体を身につけたら身につくものなんだ、ベースは実はこういうところにあるんだ、という声がある、と話しています。川原さんも、ボールを触ることももちろん大事だけれど、それ以前に、自分の身体をうまくボールに乗せていくこと、と話しています。
宮崎は、サッカーをはじめ、どの競技でも毎日やってほしいトレーニングだと話しています。こういう体の感覚は、毎日やっていくことで養ってもらえたら、と。
元の解説より
みぞおち感覚を手に入れることで、キックの感覚も変えていく。
07
よくある質問
中丹田とは、どこですか?
みぞおちのあたりにある感覚です。おへその下は下丹田、額のところは上丹田とよびます、と動画で説明しています。
なぜ小指だけを強く握るのですか?
小指は、体がつながりやすくなっているからです。親指を伸ばすことで、肩甲骨、肩がしっかり動くようになります。他の指まで強く握ると、体の連結が落ちてしまう、と動画で話しています。
どれくらいやればいいですか?
10秒その場、ラダーをするように前へ、後ろへ、また10秒その場。これをだいたい5本ほど、と動画で話しています。毎日やってほしいトレーニングだ、とも話しています。
どの下駄で行いますか?
小さい下駄でも高い下駄でもトレーニングできますが、高い下駄のほうが中丹田の感覚をつかみやすいので、動画では高い下駄で行っています。
NEXT STEP
この感覚を、伝える側へ。
このトレーニングを、指導の現場で人に伝えているのが、一本歯下駄GETTAのインストラクターです。どんな人が、どんなふうに教えているのか。連載インタビューで読めます。
連載 第1回M高史の「一本歯下駄インストラクターは
中村友梨香さん本当に 幅広く 使える もので、 1回学んで みると 自分の 現場と リンクする ものが あると 思います」 (一本歯下駄 インストラクターS級)
インストラクター認定講座では、一本歯下駄を使ったトレーニング理論と実践メソッドを、短期間で体系的に学べます。
インストラクター認定講座を見る資格の内容と取得の流れ(instructor.getta.jp)連載の一覧を見るコメント
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