2022
04.06

一本歯下駄の潜在能力を引き出す足踏みスクワット|指導者・保護者のための教え方

一本歯下駄トレーニング, 一本歯下駄の基本, 一本歯下駄レビュー

一本歯下駄の足踏みスクワットを、選手や子どもに教える立場の方に向けてまとめました。教えるときの軸は、足を「上げさせる」のではなく、手の上げ下げと、みぞおち(中丹田)の力で足踏みが「起きる」のを待つこと。動画では、開発者の宮崎要輔が、サッカー元フィリピン代表の大友慧さんと、サッカー出身の川原周剛さんに教えています。

監修 宮崎要輔(一本歯下駄GETTA開発者)公開 更新 動画 7分12秒

この練習のめやす

この記事は
教える方に指導者・保護者向け
時間
1分半ほど3回連続。説明を入れて5分ほど
見るところ
膝・お尻の高さ膝はあまり曲げない
順番
中丹田の後に元の解説のおすすめ
動画「一本歯下駄の潜在能力を引き出す足踏みスクワット」(7分12秒/一本歯下駄情報チャンネル)

動画の見どころ

  1. 足踏みをしながら、スクワット
  2. 「まず手をまっすぐ伸ばします」
  3. 「右手をあげたら右足が上がる」
  4. 中丹田に手を当てて伝える
  5. 「3回まず行きましょう」
  6. 「ここの力で足を上げようとして下さい」
  7. なぜ、腿の力ではダメなのか
  8. 「壁を上げ下げしている感覚」
  9. 手の位置は、少し広がってもいい
  10. 「もうちょっと下がらないとダメですね」
  11. 下駄を脱いで、ジョギング
  12. 中学生・高校生の選手に

この記事の要点

  1. 教える流れは「手の形 → 足踏み → 足踏みしながらお尻を下げる → ゆっくり戻る → 下駄を脱いでジョギング」。元の解説では、中丹田トレーニングの後に行うのがおすすめです。
  2. 足を上げさせるのではなく、手の上げ下げにつられて足踏みが起きるように。「右手をあげたら右足が上がる」。教える側は、みぞおちのあたりに手を当てて、中丹田の力を伝えます。
  3. 見るのは膝とお尻の高さ。膝が大きく曲がっていたら、腿の力で上げている合図です。お尻は膝と同じくらいの高さまで。終わったら、ジョギングで感じたことを話してもらいます。
目次
  1. 01教える前に:ねらい
  2. 02教える順番:6つのステップ
  3. 03伝わる声かけ
  4. 04見るポイントと直し方
  5. 05なぜ、腿の力ではダメなのか
  6. 06選手・子どもに伝えたいこと
  7. 07よくある質問

01

教える前に:このトレーニングのねらい立ち止まらずに、足踏みしながら

「普通スクワットって立ち止まってやるんですけども、足踏みをしながらスクワットをしていくというトレーニングです」。動画のはじめに、宮崎要輔はこう話しています。より実践的な動きを身に付けていく、一石二鳥のトレーニングです。

Aを行うと、Bが起こる

  1. A 本人がやる手を、胸の高さから目の高さへ上げるB 勝手に起こるつられて、同じ側の足が上がる
  2. A 本人がやるみぞおち(中丹田)の力で足踏みするB 勝手に起こる骨盤が上がって、足が真上に上がる
本人に伝えるのはAだけ。足を上げさせたり、膝を曲げて持ち上げさせたりはしません。

元の解説では、中丹田トレーニングの後に行うのがおすすめ、としています。どちらも、みぞおち(中丹田)の力で足を上げるトレーニングです。

02

教える順番:6つのステップ手の形から、ジョギングまで

写真は動画の場面です。動画での宮崎要輔の教え方を、順番どおりに並べました。「 」の中は、動画で実際にかけている言葉です。

  1. 宮崎要輔、大友慧さん、川原周剛さんが、両手をまっすぐ前に伸ばし、小指を強く握って親指を伸ばす
    教える側も、同じ手の形で(動画 0:56)

    「まず手をまっすぐ伸ばします」

    一本歯下駄GETTAを履いてもらい、手をまっすぐ前に。「小指だけ強く握って、親指は伸ばします」。

    動画では、教える宮崎要輔も一緒に、同じ手の形をとっています。

  2. 手から壁にビームを飛ばすイメージで、腕を胸の高さから目の高さへ上げる。宮崎要輔が大友慧さんの腕に手を添える
    腕に手を添えて、上げる高さを伝える(動画 1:05)

    「手から壁にビームを飛ばします」

    「胸の高さから目の高さに上げることで、それによってつられて足踏みです」。

    「右手をあげたら右足が上がる」と、手と足の関係を伝えます。

  3. 宮崎要輔が、足踏みをする大友慧さんの中丹田(みぞおちのあたり)に手を当てる
    みぞおちのあたりに手を当てて伝える(動画 1:20)

    「ここの中丹田の力によって足踏みを行います」

    みぞおちのあたりに手を当てて、どこの力で足踏みをするのかを伝えます。

    「膝はあまり曲がりません」「そのまま真上に上がる感じです」。

  4. 宮崎要輔が、お尻を下げた大友慧さんの中丹田(みぞおちのあたり)に手を当て、ここの力で足を上げるよう伝える
    お尻を下げても、中丹田の力で(動画 1:51)

    「腿や膝の力を使わずに」

    足踏みを続けたまま、「このままお尻を下げていきます」「ゆっくりゆっくり」。

    下がるほど足踏みは難しくなるので、もう一度みぞおちのあたりに手を当てて、「ここの力で足を上げようとして下さい」と伝えます。

  5. 横から見たところ。大友慧さんが膝と同じくらいの高さまでお尻を下げ、胸を張る。宮崎要輔が後ろから背中に手を添える
    横から、高さと胸を確かめる(動画 4:37)

    「もうちょっと下がらないとダメですね」

    横から見て、お尻の高さを確かめます。「膝と同じぐらいの高さまで、お尻を下げます」「この位置。胸を張って」。

    その位置で手を上げ下げしながら足踏みをしてもらい、足踏みをしながら、ゆっくり戻ります。慣れてきたら、3回連続で。

  6. 一本歯下駄を脱いで、ジョギングする川原周剛さん
    下駄を脱いで、ジョギング(動画 5:12)

    「下駄を脱いで、ジョギングをしてみてください」

    終わったら下駄を脱いで、ジョギングをしてもらいます。感じたことを聞いてみましょう。

    動画の川原さんは、みぞおちのあたりに手を当てて「前に進めているという感覚があります」と話しています。

安全のために

  • 一本歯下駄に乗るのが初めての方は、壁や手すりなど、すぐにつかまれる場所の近くで行いましょう。立ち方・歩き方は一本歯下駄GETTAでの歩き方で確認できます。
  • 平らで滑りにくい床で行います。
  • お尻を下げるときは、反動をつけずにゆっくり。膝や腰に痛みがあるときは無理をさせず、中止してください。

03

伝わる声かけ:動画の言葉から足ではなく、みぞおちから

  • 「小指だけ強く握って、親指は伸ばします」他の指は軽く。手の形は、教える側も一緒にとって見せます。
  • 「手から壁にビームを飛ばします」腕を上下させるより、壁にビームを刺して、その壁を上げ下げしている感覚で。
  • 「右手をあげたら右足が上がる」手の上げ下げにつられて、同じ側の足が上がることを伝えます。
  • 「腿や膝の力を使わずに」お腹と中丹田、みぞおちの力で足踏みをします。
  • 「足の力で上げてはダメです」「踵はつかないように」と、あわせて伝えます。

04

見るポイントと直し方膝が曲がるのは、腿で上げている合図

  • ありがち膝が大きく曲がって、足が上がる

    こうする腿の力で上げている合図です。「膝はあまり曲がりません」。みぞおちのあたりに手を当てて、中丹田の力で上げることを伝えます。

  • ありがちお尻を下げると、足踏みが止まる

    こうする下がれば下がるほど、足踏みは難しくなります。「ここの力で足を上げようとして下さい」。

  • ありがちお尻が下がりきっていない

    こうする「もうちょっと下がらないとダメですね」。膝と同じくらいの高さまで。横から見ると分かりやすくなります。

  • ありがち踵がついている

    こうする「足の力で上げてはダメです」「踵はつかないように」。

  • ありがち手をまっすぐ狭めて、窮屈そう

    こうする「下がっていく時に、手の位置がちょっと広がってもいいです」。

右手をあげたら、右足が上がる。動画より

05

なぜ、腿の力ではダメなのか下がるほど、みぞおちが要る

「下にちゃんと下ろそうとしたら、ここをちゃんと使わないと下りないんです」。宮崎要輔は、みぞおちのあたりに手を当てて、こう話しています。腿の力で足踏みをしようとすると、股関節が窮屈になって、非常に難しくなる。お尻を下げれば下げるほど、中丹田の力が必要になってくるので、正しい体の使い方を覚えるスクワットになっています。

  1. 宮崎要輔が股関節のあたりを示し、腿の力で足踏みをすると股関節が窮屈になることを説明する
    股関節のあたりを示して説明する(動画 2:26)

    「ここが窮屈になるので」

    腿の力で足を上げようとすると、股関節が窮屈になります。動画では、宮崎要輔が股関節のあたりを手で示しながら説明しています。動画のように、どこが窮屈になるのかを、手で示して伝えます。

もっと知りたい方へ

股関節のつくりは getta.jp の股関節図鑑で、体幹の動きが競技にどうつながるかは体幹トレーニングは競技に転移するかで、くわしく読めます。

06

選手・子どもに伝えたいこと中学生・高校生の選手に

下駄を脱いでのジョギングのあと、宮崎要輔は、みぞおちのあたりがしっかり使える感覚と、骨盤が立っている感覚だと話しています。足踏みスクワットをやることで、ちゃんと骨盤を立てないといけなくなるので、これが身に付いていく、と。

「子ども達、中学生高校生の選手達は、ぜひやってほしいトレーニングですね」と宮崎要輔。川原さんも「僕でもちょっとやるだけで変化が見られるので、見ている子ども達には、ぜひやってもらいたいと思います」と話しています。

自分で取り組むときの手順は、やり方編にまとめています。元の解説では、重心軸を獲得しながら上半身と下半身の連動を獲得し、トップ選手と同じ、みぞおちから動く感覚を手に入れる、としています。

07

よくある質問

どのくらい、やってもらえばいいですか?

足踏みをしながらお尻を下げ、足踏みをしながら戻るまでで1回。動画では、3回連続で行っています。元の解説では、中丹田トレーニングの後に行うのがおすすめ、としています。

膝を曲げて、足を高く上げてしまいます。

腿の力で上げている合図です。動画では「膝はあまり曲がりません」と伝えています。みぞおちのあたりに手を当てて、中丹田の力で足踏みをすることを伝え、足がそのまま真上に上がる感じをつかんでもらいます。

どのくらいまで、お尻を下げてもらえばいいですか?

動画では、膝と同じくらいの高さまで下げています。横から見ると高さを確かめやすくなります。その位置で胸を張って、手を上げ下げしながら足踏みをしてもらいます。

自分で取り組むときのやり方は?

自分で取り組むときの7つのステップは、一本歯下駄の潜在能力を引き出す足踏みスクワット(やり方編)にまとめています。

NEXT STEP

この感覚を、伝える側へ。

このトレーニングを、指導の現場で人に伝えているのが、一本歯下駄GETTAのインストラクターです。どんな人が、どんなふうに教えているのか。連載インタビューで読めます。

一本歯下駄を手に、笑顔で話す中村友梨香さん連載 第1回M高史の一本歯下駄インストラクターインタビュー一本歯下駄で『現役時代の走る感覚』が伝えやすく!北京五輪マラソン代表・中村友梨香さんインタビューを読む

「一本歯下駄インストラクターは本当に幅広く使えるもので、1回学んでみると自分の現場とリンクするものがあると思います」

中村友梨香さん(一本歯下駄インストラクターS級)

インストラクター認定講座では、一本歯下駄を使ったトレーニング理論と実践メソッドを、短期間で体系的に学べます。

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